Harsher Reality
ハーシャー・リアリティ · 音の破壊と、復元
// 壊すだけのプラグインではありません
多くのローファイ系プラグインは、音を汚してそこで終わります。でも私が育った環境にあった機械は、そうではありませんでした。テープを噛んだカセットデッキも、なんとか再生しようとします。町外れのラジオも、ノイズの中から局を引き戻そうとします。その「抗い」こそが感情の部分で、そこを作ったものが誰もいませんでした。
Harsher Reality は、ひとつのノブ「ACCEPT REALITY」で、きれいな音を壊れた音へと連れていきます。どう壊れるかは6つのメディアが決めます。そして、このプラグインを作るきっかけになったステージが DENIAL です。
// 6つのプリセットではなく、6台の機械
それぞれのメディアは、すべてのノブをゼロにした状態でも固有の性格を持っています。同じ音を6つのメディアに通して測定した結果です。
| メディア | 聴こえる特徴 |
|---|---|
| テープ | 温かく穏やか、ヒスは控えめ |
| カセット | 明るいヒスとフラッター(揺れ) |
| レコード | パチパチというノイズ、暗いサーフェスノイズ、33回転のワウ |
| VHS | ゆっくりした揺れと電源ハム |
| ラジオ | 狭いバンドパスと、静電ノイズの層 |
| デジタル | 完全な無音のフロアに、鋭いクラッシュ |
ドロップアウトの挙動もメディアごとに違います。テープでは古典的な音の欠落、ラジオでは「局を見失う」動き(信号が薄れ、代わりに静電ノイズが膨らみ、また戻ってくる)、デジタルでは20から140ミリ秒の硬いグリッチカット。実際にデジタルが壊れるときの姿です。
// いちばん大事なところ
DENIAL(否認)。ほかのローファイ系プラグインは「壊す」ところで止まります。DENIAL は破壊によって失われたもの、つまり空気感、音の芯、アタックを聴き取り、壊れた音の中へ押し戻します。音は壊れたままなのに、死ぬことを拒みます。その緊張感が、このプラグインのすべてです。
// 中身
- 6つのメディア。それぞれが動くパネル上の実機として描かれます
- ACCEPT REALITY マクロ。きれいな音から壊れた音まで一本のノブで
- ワウ/フラッター、ドロップアウト、摩耗、スクラッチ、トラッキング、ジッター
- メディアごとに声色の違うノイズ(ヒス、パチパチ、電源ハム)
- DENIAL 復元ステージ。音が元の姿を思い出します
- WAV をパネルにドラッグして、破壊した音を24bitで書き出せます
// 価格
インストールすると7日間の Pro 体験が付きます(カード登録は不要)。期間が終わると Lite に戻り、音が消えることはありません。買い切りなのでサブスクリプションはなく、iLok も不要です。お問い合わせ は英語での対応になりますが、必ず返信します。